キノコになる前に・・・
「星の王子さま」の中に、こんな章があります。 故障した飛行機を必死に直しているパイロットに、 王子さまは、自分の大事なお花が、 ヒツジに食べられてしまわないか心配で心配で、 横から色々と相談を投げかけます。 でも、修理のことで頭がいっぱいのパイロットは、 王子さまの相談に適当な相づちをし、王子さまを怒らせてしまいます。
「ぼくの知っているある惑星に、真っ赤な顔をした男の人がいる。
その人は花の匂いを嗅いだことがない。
星を見たことがない。
誰かを愛したこともない。
1日に何度も何度もその人はきみみたいに言うんだ・・・
『私はとても重要な人物だ!』って。
見栄ですっかりふくらんじゃってる。
人間じゃないんだよ、そんなの。
キノコなんだ!」
「キノコなんだ!」
大人になれば、大人の役割・大人の世界があります。 でも、キノコになってしまうのは、やっぱり寂しい。 大人になり過ぎたら、「星の王子さま」を読みます。 キノコになる前に(笑)